冬が近づき寒くなってくると、多くの人は鍋が食べたくなるのではないでしょうか。
そんな中友達と集まって忘年会をする時や、一家団欒で夕食に鍋を囲むことが多くなるこの季節、いつも同じ味の鍋ばかりで飽きたなあと思っている人はいませんか?
また、たまにはまったく食べたことがない味の鍋を食べてみたいとは思いませんか?
そこで今回は、数多ある鍋の種類をわかりやすく分類し、カロリーや栄養などの特徴も含めてまとめていきます。
この記事を見れば、あなたが食べたいと思う鍋がきっと見つかることでしょう!
Contents
鍋料理とは
出来上がった料理は普通なら皿に盛りつけ提供しますが、鍋料理とはその調理に使った鍋に入れたまま出される、日本の伝統料理になります。
一般的には複数人で鍋を囲み、お玉などで自分の取り皿に取り分けますが、会席料理形式や宴会などでは一人前の小さな鍋が出され取り皿を使わず、直接鍋から食べることも増えてきました。
鍋の種類
鍋の種類は本当にたくさんあります。
それこそ家庭ごとの味付けやレシピの違いも含めると、もはやその種類は無限にあるといえるでしょう。
それぞれの説明の後に僕が一押しするクックパッドのレシピとAmazonと楽天で人気のある商品を紹介しています。ぜひ参考にして作ってみて下さい。
すき焼き
すき焼きは鍋料理の中でも圧倒的人気があり、昔から現在まで長く食べられているという歴史もあります。
他の鍋料理と大きく違うところは、使用する鍋にあります。
鍋というと大きな深い鍋で出汁を多めに張りぐつぐつ煮込みますが、すき焼きは浅い鉄鍋で焼いたり煮たりして調理していきます。
味付けも出汁を飲むわけではないので、味が食材に染み込みやすいよう醤油と砂糖が少し濃い目になっています。
牛肉や野菜の旨味がしっかりと出汁に出ているので締めにうどんを入れるのがよく合います。
また、すき焼きの良いところとしては、脳にいい鍋料理だというところです。
すき焼きのメインである牛肉には、頭が良くなる栄養素と言われている『ビタミンB1』や『レシチン』が多く含まれています。
つけて食べる卵はそれ以上に『レシチン』が多く含まれていたり、ネギには『ビタミンB1』の吸収率を高めてくれる『アリシン』という成分が豊富に入っています。
すき焼きの味付けに使われる砂糖も脳を動かすエネルギー源となるのでトータルでみるといかにすき焼きが脳にいい料理だということがわかりますね。
・家族でゆっくり夕食
・お客様がいらした時
・ちょっと贅沢がしたい人
・頭が良くなりたい人
オススメレシピ
キムチ鍋
キムチ鍋も今では多くの人に親しまれ、人気のある鍋の種類の一つです。
元はキムチチゲとも言われ朝鮮で広く食べられていた料理でした。
その名のとおり、白菜のキムチが味の主体となっており辛みの効いた鍋になっています。
辛いのが苦手だけどキムチ鍋が食べたいという方は、白菜やもやしなどの野菜や白身魚などの魚介類を多めに入れて煮込むことにより、マイルドな味わいに仕上げることができます。
さらにキムチ鍋は締めの種類も豊富で、ご飯とチーズでキムチリゾット風や餃子やワンタンをいれてもおいしそうですね。
キムチ鍋の良いところとしては、カロリーがそこそこ低くさらに美容効果があるところです。
キムチ鍋は大体一人分350kcal前後といわれ、最も高いすき焼きの900kcalと比べるとそこそこ低いということが分かりますね。
さらにカロリーを抑えたい方は豚肉を魚介類に変えたり、野菜や豆腐を多く入れるとさらにカロリーを抑えることができます。
また、唐辛子や白菜による美肌効果や体を内側から綺麗にするデトックス効果などの美容効果も見込めます。
・辛い物好きな人
・締めまでおいしく食べたい人
・カロリーを気にする人
・美肌になりたい人
オススメレシピ
人気商品
豆乳鍋
豆乳鍋とは2002年以降の豆乳ブームで、人気に火がついたのをきっかけに生まれた日本由来の鍋料理です。
最近では豆乳坦々鍋や胡麻豆乳鍋など新しいバリエーションも増えてきています。
豆乳鍋の嬉しい点としてはやはり豆乳を多く使っていることから栄養面に優れ、健康的だという点でしょう。
豆乳には大豆たんぱく質や化粧水などにも使われる大豆イソフラボン、鉄、サポニンなどの多くの成分が含まれています。
出汁まで食す鍋ならその栄養も余すことなく摂れ、女性や子供にオススメの鍋と言えますね。
豆乳鍋を作るときに注意する点としては、豆乳が分離してしまわないように注意しましょう。
豆乳が分離してしまう原因として、
×豆乳100%で作ってしまう→出汁もないと分離しやすい。
×塩を使ってしまう→塩には豆腐を作るときに固める役目があるにがりが入っているため分離してしまいやすい。
×沸騰させてしまう→豆乳の主成分であるタンパク質は高温になると固まってしまい分離を引き起こします。
×最初から豆乳をいれてしまう→最初から入れると温度に反応して固まってしまうので風味も逃さないように終盤に豆乳を入れましょう。
・女性ばかり集まる時
・健康志向の人
・子供の栄養不足が心配な人
オススメレシピ
モツ鍋
モツ鍋は別名ホルモン鍋とも呼ばれ、豚や牛の小腸や大腸などの内臓肉を使った鍋です。
始まりは福岡県福岡市周辺の郷土料理にルーツがあり、安くボリュームのある鍋でさらにお酒にも合うことから全国に浸透していったといわれています。
モツは内臓ということもあり臭みが強かったため(最近ではスーパーなどで買ってもしっかり下処理がされてあるため臭みはほぼないが)モツとともに大量のニラやキャベツ、ニンニクをいれて臭みをとる役割を果たしていました。
締めには福岡らしくちゃんぽんの麺を入れる場合が多いです。
モツ鍋は何といってもそのボリューミーさが魅力的ですね。男友達で集まった時がっつり食べたい人なんかにもオススメできます。
さらにモツはカロリーが低く、鍋自体も野菜が多いので低カロリーな鍋料理となっています。モツをたくさん噛んで食べることにより脳が刺激され、血糖値の上昇が抑えられるのも嬉しいですね。
・がっつり食べたい人
・男性ばかりで集まる時
・カロリーや血糖値を抑えたい人
オススメレシピ
寄せ鍋
寄せ鍋とは地域毎に出汁の味付けや具材が異なる、地域性の高い鍋料理です。
主に各地方の産物が入りますが、カツオが多く取れるところは鰹出汁、昆布が取れるところは昆布出汁といった具合に出汁からすでに違いがでます。
なので基本的に何を入れなきゃダメ、何を入れたらダメなどの決まりがほとんどない鍋の種類なので、特にいろんな地方から集まった大学生や親せきの集まりなんかでそれぞれの地元の特産品を持ち寄り鍋にしてしまう、というのも面白いと思います。
ちなみに寄せ鍋とちゃんこ鍋は味も具材もよく似ていますが、その違いはカツオや昆布出汁を使っているか鶏ガラの出汁を使っているかの違いになります。
・特産物がたくさんある時
・いろんな地方から人が集まった時
・地元の物を食べたい人
オススメレシピ
カレー鍋
カレー鍋とは、和風だしにカレーのスパイスを加えた鍋です。カレーがベースということもあって多くの人に受け入れられやすい味ではないでしょうか。
作り方も簡単で、普通にカレーを作るときの水を和風だしにするだけです。とろみは好みで加減しましょう。
カレーの作り方はこちらを参考に。
具材としてはカレーライスに入るものなら大抵合いますが、ニンニクやキムチなどの臭いが強い物はカレーのせっかくの風味を損なってしまうため注意しましょう。
また、カレーなのでチーズはもちろんフライなどの揚げ物類も一緒に食べるとおいしいですよ。
・カレーも好きだけどお鍋も食べたい方
・いろんな人が集まり好みがわからない時
オススメレシピ
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ちゃんこ鍋
ちゃんこ鍋とは元々、相撲部屋の定番料理でした。
相撲部屋の料理を作る人(ちゃんこ番)の手料理のことをちゃんこと言い、その中でも鍋が特に広く知られ、ちゃんこ鍋として一般の人にも根づいていきました。
味付けとしては、手をついてはいけない相撲にとって縁起のいい二本足の鶏が主に多く使われ、鶏ガラを煮込んだスープが一般的となっています。
具材には特に決まりがなく、逆にその調理法に特徴があります。
野菜などは手でちぎり、魚や肉は大まかにぶつ切りにして豪快に鍋に入れていきます。
また、ちゃんこ鍋は大盛りな鍋になるので他の鍋料理であるような締めはない場合が多いです。
ちゃんこ鍋のいいところとしては、たくさんの野菜やお肉を食べられるのでその分栄養もバランスよくたくさん摂れるところです。
・準備に時間をかけたくない人
・がっつり食べたい人
・バランスよく栄養をとりたい人
オススメレシピ
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鴨鍋
鴨鍋とは、鴨肉とネギなどの野菜をあっさりとした出汁で煮込んだ鍋になります。
鴨肉は『ビタミンB1、B2』がとても豊富でダイエットに適した食材といえます。
また、『鉄分』も牛肉100g中2.7gを大きく上回る4.3gと、鉄分不足の多い女性には嬉しい食材です。
さらに鴨肉はお肉なのに、お魚に多い『不飽和脂肪酸』の割合が多いです。
『不飽和脂肪酸』とはコレステロールを下げたり、太りにくい体にしてくれる働きがあります。
鴨鍋には主にネギが具材として使われますが、ネギや生姜には『アリシン』という成分が多く含まれており、鴨肉に多い『ビタミンB1、B2』の吸収を高めてくれるため効率よく成分を吸収することができます。
・ダイエット中の人
・女性ばかりで集まる時
オススメレシピ
水炊き鍋
水炊き鍋とは、鍋に水を張り昆布を入れ煮立たせていき、他の調味料を全く使わないためこう呼ばれるようになりました。
そのためスープの味が主張しすぎず、食材のそのものの味を楽しむことができます。
特に舞茸やシメジ、エノキなどのきのこ類は相性が良く、その香りまで際立たせてくれます。
鍋で煮込むことにより野菜はしぼんでしまうので、普段野菜をあまり食べれていないという方は、水炊きを食べるだけで一気に野菜不足が解消できそうです。
・野菜不足な人
・ダイエット中の人
オススメレシピ
ちり鍋
ちり鍋のちりとは、魚の切り身を鍋に入れた時ちりちりに縮んだところが由来と言われています。
主に白身魚の切り身を豆腐や野菜などと水煮にするちり鍋ですが、そのだし汁には味付けをしないことが特徴です。
白身魚や野菜の味をダイレクトに味わうことができます。
白身魚には、タイを使った鯛ちりやタラを使った鱈ちりが有名です。
出汁の味が淡白な分、取り皿にポン酢や辛子醤油を用意します。薬味ももみじおろしやアサツキがよく合い、鍋料理にしては珍しく自分の好みの味で食べられるところが魅力的ですね。
・あっさりとした鍋が食べたい人
・味付けに自分のこだわりがある人
オススメレシピ
白菜と豚バラのミルフィーユ鍋
すこし前にCMで紹介されたことで人気に火が付いた鍋料理です。
鍋というといろいろな種類の具材が入っているのが一般的ですが、このミルフィーユ鍋はその常識を覆したとても斬新な料理ですね。
具材は白菜と豚バラ肉の2つだけでとてもシンプルなものですがその味わい深さは絶品の一言です。
作り方も白菜の上に豚バラを重ねてそれをお鍋の高さに切り敷き詰めていくだけなので、時間がない主婦の方や自炊するのがめんどくさい一人暮らしの方にもオススメな一品でしょう。
弱火でコトコト煮ることでより白菜のおダシが出てより一層箸が止まらなくなりますよ。
・忙しい時
・鍋の具材をいろいろ準備するのがめんどうな時
オススメレシピ
人気商品
味の素 鍋キューブ バラエティ 18個入(鶏だし・うま塩6個/濃厚白湯6個/寄せ鍋しょうゆ6個)
鮭の味噌鍋
北海道の郷土料理である石狩鍋風の料理です。
漁獲量日本一である北海道でとれる鮭は旨味が濃厚で脂もたっぷりのっています。
そんな鮭と味噌が合わないはずがありません!
味噌ラーメンにバター(動物性油脂)を入れるとさらにコクが出ておいしくなるように、鮭の脂(動物性油脂)でもそのうま味の相乗効果が生まれます。
北海道の鮭なんて高くて買えない!地元のスーパーには売ってない!という時は、普通のスーパーに売っているような鮭でも全然おいしく頂けるのでぜひ試してみて下さい。
さらに鮭には「アスタキサンチン」という強い抗酸化作用をもった成分が多く含まれており、内臓や皮膚、血管など体の細胞の老化を防いでくれるので女性の方にも嬉しいですね。
味噌ベースの出汁なので具材には野菜はもちろんお肉、乳製品のチーズや豆乳などを入れてみてもおいしくなりそうです。
・魚介系で濃厚な鍋にしたい人
・食べながら体も気遣いたい人
・お肉を使わずにヘルシーに仕上げたい人
オススメレシピ
みぞれ鍋
みぞれ鍋とは粗目におろした大根おろしが入った鍋料理で、火が通って半透明になった大根おろしがみぞれ雪に似ていることからそう呼ばれだしたと言われています。
大根おろしの食感と淡白な味を生かすために具材は白菜やチンゲン菜、豆腐、えのきなど主張が強すぎない食材がオススメでポン酢やチリ酢につけて頂きましょう。
また、大根おろしを鍋に入れる時の注意点として、おろした大根をそのまま火にかけるとたくあんのような癖の強い臭いがしてしまいます。
そうならないために一度水にさらして絞り、大根の臭いの原因である硫黄成分を抜いてから鍋に投入するのがオススメです。
大根は消化を助ける酵素を多く含んでいるため、病み上がりや飲みすぎなどの胃腸が弱っている方でもおいしく食べる事ができます。
・さっぱりとした鍋が食べたい人
・簡単なレシピで鍋をしたい人
・病み上がりや飲み過ぎで胃腸が弱っている人
オススメレシピ
牡蠣鍋
牡蠣は別名「海のミルク」とも言われおり栄養がとても豊富で、濃厚なうま味や独特なほろ苦さがあります。
苦手な方と好きな方ではっきりと分かれがちな食材ですが、実は人が生きるのに必要な栄養がとてもバランスよく含まれているのです。
そして鍋料理というのは具材の栄養を逃さずしっかりと摂れるという利点があります。
これはもう鍋にしない訳にはいきませんね!
ちなみに特にオススメなのは亜鉛がほかの食品と比べてもダントツに多く含まれていることです。
亜鉛はホルモンの分泌を促す効果があり、肌荒れやシミを改善しやすくなるなど美肌効果に期待ができるので女性の方にも嬉しいですね。
そんな栄養豊富な牡蠣をおいしくお鍋にするには、牡蠣のうまみを壊さないよう癖の少ない食材と合わせるのがいいでしょう。
たとえば白菜や豆腐、ネギにキノコ類あたりが牡蠣の風味を邪魔せずおいしく頂けます。
また、スープは牡蠣鍋で有名な広島の土手鍋にあるように味噌ベースでもおいしいですが、最近ではごま豆乳仕立てや、なんとコンソメベースの洋食風も相性ばっちりですよ。
・美肌になりたい人
・栄養満点な鍋を食べたい人
・亜鉛などのミネラル不足を感じる人
オススメレシピ
パクチーレモン鍋
最近段々とその人気に火がついてきたパクチー、なんと鍋にもいけるんです!
独特な味と強烈な匂いで苦手な方も多いパクチーですが、なんとレモンと一緒に鍋にすることによって香りが緩和されさっぱりとした味わいになります。
味付けもシンプルな鍋なのでパクチーが単純に好きでたくさん食べたい人にもぴったりです。
パクチーを嫌煙していた方も食べられるオススメレシピを載せているのでぜひ試してしてみて下さい。
さらにパクチーやレモンには強い抗酸化作用があるビタミンCがどちらにも多く含まれているので、肌や細胞の老化を抑え若々しさを保つことができます。
また鉄分やマグネシウムなども豊富に含まれておりむくみ解消やデトックス効果も期待できます。
・パクチー大好きな「パクチニスト」な人
・パクチーが苦手な人
・美肌やデトックス効果を期待したい人
オススメレシピ
湯豆腐
材料は水、昆布、豆腐のみの鍋というにはあまりにもシンプルな料理です。
ですがその分、夕飯にもう一品という時や一人暮らしの時などは助かります。鍋で出すのでインパクトもありますし、薬味をそろえれば自分好みの味でおいしく食べることができます。
ポイントとしては大根を刻んだものを少し鍋にいれると豆腐が固くなりすぎず、やわらかい豆腐を食べることができます。
ただし入れすぎると材料が豆腐しかないので、大根が主張しすぎてしまいせっかくの淡味が損なわれてしまうので注意しましょう。
・もう一品おかずが欲しい時
・簡単でも鍋がしたい時
オススメレシピ
闇鍋
闇鍋とは、食事が目的というより遊び、イベント性の強い鍋の種類です。
その内容も多種多様で、鍋の出汁から具材まで予想もつかないようなものが入ることもあります。
部屋を暗くして鍋の中が見えないよう、自分が何を取ったのか見えないようにして食べるのが醍醐味ですが、ここで入れたら確実に盛り上がるオススメの食材を紹介しましょう。
・ナタデココ
・海苔
・ドライトマト
・塩辛
・チョコ
・卵焼き
・八つ橋
・お餅
・桃
などなど…
味が強烈なものは鍋に自体に影響を及ぼすので注意が必要ですが、スープを味噌ベースにすると意外となんでも合いますよ(笑)
・友達とわいわいしたい人
・パーティーの催し物として
オススメレシピ
まとめ
たくさん鍋の種類を紹介しましたが、あなたの『食べたい』は見つかりましたでしょうか?
鍋を囲むと自然と会話も弾み楽しい時間となります。
体だけではなく、心まで温まれたらなと思います。
この冬はぜひ皆さんで集まってお鍋をしてみてはいかがでしょうか。