カレーは多くの人に好まれる料理の1つです。
家庭でも気軽に作ることができますが、毎回同じような味になってしまってなんだか飽きたな、なんて思っている人はいませんか?
とはいっても大半の方は違うカレールーを買えばいいや、で済ましてしまうかもしれません。
それでは売っているカレールーの数だけしか味を変えることはできませんよ。
もっと自分好みだったり、その時の気分に合わせたカレーにしましょうじゃありませんか!
そんな時にオススメなのが隠し味という料理の裏技です。
そこで今回は、なんと冷蔵庫や家庭にあるものをちょっと足すことでいつもとは全然違ったおいしさを演出してくれる、そんな隠し味を紹介していきたいと思います。
カレーの作り方
まずは簡単にカレーの作り方をおさらいしておきましょう。
①鍋に油をすこし入れ、人参や玉ねぎ、豚肉などを炒める。
②じゃがいもと水を加え沸騰させる。沸騰したら灰汁をとりつつ食材に火が通るまで煮る。
③カレールーをよく溶かしながら煮込みつつとろみがついてきたら完成。
※今回紹介する隠し味は③のカレールーを加えた後に入れていきましょう。
なぜ隠し味を入れるのか
そもそもなぜ隠し味を入れるのか。
今では市販のカレールーだけでもすごくおいしいカレーを作ることができます。
ですがカレールーだけでは、もう少しコクがほしい・もう少し酸味・風味が強いまたは弱いほうがいい、など細かい要望に答えられません。
そこで隠し味を入れることによって、よりコクがあったり酸味・風味の強弱をつけることができるのです。
また、隠し味といっても家に無いような珍しい調味料などをわざわざ買ってくる必要は全くありません。
冷蔵庫にあるごく一般的なもので十分隠し味になるのです。
隠し味に調味料を入れる時は辛くなったり味が崩れないよう、入れすぎに注意しましょう。
少しずつ加えていき、たまに味見をしてみるのがオススメです。
カレーの隠し味
家庭にある定番調味料で
醤油
醤油を加えることでぼんやりとした味をぐっと引き締めてくれます。
また、始めに野菜やお肉を炒めるときにすこし醤油を加えて炒めてあげると、しっかりと下味がつきます。
カレールーを入れた後でもなにか物足りないなと思ったら加えてみてください。
できたら醤油はたまり醤油(刺身醤油)がオススメです。
ソース
洋食であるカレーに、洋の調味料であるソースが合わないはずがありません。
ソースは野菜や果実をじっくり煮込んで作られているのでそのコクと酸味をプラスしてくれます。
オススメは甘過ぎず辛過ぎないウスターソースですが、シーフードカレーなんかには牡蛎の旨味がたっぷりと入ったオイスターソースもオススメです。
ちなみに昭和の頃カレーにはソースをかけて食べるという暗黙の了解があったようです。
お父さんがよくカレーにソースをかけるのはその名残かも……?
ケチャップ
ケチャップを入れることでトマトの酸味と甘味がプラスされます。
ケチャップとはトマトに砂糖を加えて作られた調味料なので、適度な甘みをプラスしてくれます。
さらにケチャップ独特の爽やかさやよく煮込まれた感じを出してくれるのもケチャップのよい点です。
カレーの甘口が好きな人は、はちみつと共に入れてあげると某大手カレー屋さんのココイチのようなカレーに仕上げることもできます。
砂糖
料理を作る際、なにか味が物足りないなとおもったときは塩か砂糖が足りてない場合が多いです。
それはカレーを作るときも同じです。
なにかが物足りないなと思ったら少しずつ砂糖を加えてみてください。
ただし甘くし過ぎると取り返しのつかないことになるので、必ず味見をしながら隠し味程度に加えましょう。
味噌
日本の調味料といえば味噌。
そんな味噌も実は隠し味としてカレーに使えるのです。
オススメは甘味のある白味噌ですが赤味噌や合わせ味噌、八丁味噌などの塩分の強い味噌も合います。
入れ方としては、味噌の味を感じないくらいの量(小さじ一杯ほど)をスプーンにとり溶きのばしていきましょう。
味噌の深いコクがカレーによく合いますよ。
酢
カレーは辛味と甘味がありますが、そこに酢の酸味を加えてあげることで味をぐっと引き締めることができます。
家庭にある食酢でもよいですが、レモン汁や白ワインビネガーを使うと食べたときの爽やかさが一層増すでしょう。
酢を入れるときは量に注意してください。
入れすぎに気をつけ、小さじ一杯ほどいれ味見をして加減をつけましょう。
カレーを王道の隠し味で
リンゴ
カレールーのCMでも度々登場しているリンゴ。
リンゴを加えることでリンゴの甘味がカレーに溶け、カレーの辛さの中にリンゴの甘味と旨味が混ざり合うカレーライスになります。
リンゴは火を通すことで甘味が出やすいので、すりおろしてカレールーを入れると同時に投入しよく煮込むとよいでしょう。
辛くなりすぎたカレーに加えると辛さを押さえてマイルドにしてくれるのでおすすめです。
また、お子さま用のカレーにも最適です。
ハチミツ
こちらもカレーの隠し味としては王道中の王道であるハチミツ。
ハチミツには甘味のほかに旨味も入っているので、カレーにコクをプラスしてくれます。
某大手カレーチェーン点でも甘口向けにテーブルにハチミツを置いているほどです。
ですがハチミツを入れる時には注意があります。
入れすぎて甘くしすぎないことはもちろんですが、ハチミツにはカレーのとろみをつけているデンプンを分解してしまう酵素がはいっています。
そのため煮込み途中でハチミツを入れてしまうとカレーがサラサラになってしまいます。
そのためカレーの完成直後か、皿に盛った時に加えるのがオススメです。
ヨーグルト
ヨーグルトを入れると酸っぱくなってしまうんじゃないかと思われがちですが、加熱することでヨーグルトの酸味がとび爽やかさとまろやかさだけが残ります。
さらにヨーグルトにはお肉を柔らかくする効果もあるので、カレーに使うお肉をあらかじめヨーグルトに浸けておくとそのままヨーグルトとともに使えるので便利かつ合理的です。
使用する物は甘さが加わってもよければ加糖のものでもいいですが、無脂肪や低脂肪のものだとダマになって溶けにくいので普通のものをオススメします。
トマトジュース
トマトジュースはトマトが濃縮されたものが多いので、トマトをそのまま加えるよりもよりトマトのフルーティーさをプラスすることができます。
また無糖のものが多いので、ケチャップとちがい甘味をあまり加えることなく使用できます。
甘くしたくない方にはオススメです。
牛乳
牛乳を隠し味として加えると、甘味やコクが加わりマイルドなカレーになります。
牛乳のカルシウムなどの栄養もしっかりと摂れるというのもポイントです。
また、隠し味とは違いますがカレーを作る際水を全て牛乳にして作るのもアリだとおもいます。
ただしお腹が弱い方は少し注意が必要ですね。
生クリーム、バター
バターや生クリームには動物性油脂独特の風味があり、少し加えるだけでお店で食べるような上品なカレーに仕上げることができます。
風味が一番の特徴なので、損なわないように完成直前の仕上げの段階で入れましょう。
入れすぎると油っぽくなってしまう場合があるので、生クリームなら大さじ一杯、バターなら10gほど加えるのがオススメです。
いつもと違ったカレーを食べたい時に
ニンニク
ニンニクの良さといえばあの香りとスタミナ。男性にはたまりませんね(笑)
ニンニクはじっくりと加熱することでより香りが出ます。なので最初食材を炒める前に弱火でじっくり炒めることが大切です。
もちろんチューブで売られている物を炒めたりや、フライドガーリックをトッピングしたりするのもおいしいですね。
ですがその反面ニンニクのあの臭いを気にしてあまり食べたがらない人が多いのも事実です。
そんなときはこちらをご覧下さい。
豆板醤
豆板醤といえば中国料理によく使われる辛味調味料です。
また発酵調味料でもあり、発酵していることによって旨味の元であるアミノ酸が増え辛味の中にしっかりと旨味を含んだ調味料となっています。
使い方としては野菜を炒める時に一緒に入れるだけです。 軽く炒めることでより辛味と旨味が増します。
和風出汁
顆粒の和風出汁の素や本格的に鰹節と昆布でひいた出汁でカレーを作ることによって、和食ならではの旨味のあるカレーを作ることができます。
本来はブイヨンで作られるカレーですが和風だしで作ることにより、より日本人好み、日本人の味覚に合ったカレーを作ることができます。
チョコレート
チョコレートは実は煮込み料理と相性が抜群でカレーの隠し味として加えるとコクが格段に上がります。
カカオの量が多いほどいいので、ビターなものや最近よく見かけるカカオ分が多いチョコレートを使うといいでしょう。
カカオが多いので苦くて食べられないチョコがあったらぜひカレーに隠し味として入れてみましょう。
あまり入れすぎるとチョコレートの味になってしまうので分量は味をみながら入れていってください。
モモ、マンゴー
モモやマンゴーのシロップ漬けにされた缶詰はよくスーパーで見かけます。
このシロップ漬けにされたモモやマンゴーがカレーとよく合うのです。
フルーツなどの甘味はカレーをマイルドにし煮込むことでよりそのおいしさを上げていきます。
シロップを入れすぎないように軽く水気を切ったあと、ミキサーなどでペースト状にして加えるのがいいです。
意外なものも隠し味に
ビール
ビールもカレーの隠し味となり得ます。
ビールには独特な苦味があり、その苦味をアクセントとしてちょっぴり大人なカレーを作ることができます。
また、ビールにはお肉を柔らかくしてくれる効果もあり塊肉や固い肉を使ったときのカレーにもオススメです。
使うのは新しいものでなくても、開けてしまって残っていたものや瓶ビールの余りでも十分です。
カレーを作るときの水の3分の1ほどをビールに変えて使いましょう。
ポテトチップス
ポテトチップスは元はじゃがいもです、カレーにあわないわけがありません。
軽く砕いて加え、煮込むとポテチの香ばしさのあるカレーに仕上がります。
また煮込むのではなくトッピングとして砕いたポテトチップスを散らすのも面白いかもしれませんね。
ちょっとカレーに飽きてきたときなんかはコンソメ味やのりしお味で試してみるといいかもしれません。
塩辛
塩辛はイカで作られることが多いです。
イカといえばシーフードカレー。ならば塩辛が合わないはずがありませんね。
心配なのは塩辛の生臭さだとおもいますが、煮込んでしまうのとカレーのスパイスのお陰でまったく気にならなくなります。
なにか物足りないシーフードカレーにや、カレーにアクセントとして加えてみてはいかがでしょうか。
キャラメル
一見キャラメルなんてカレーになんて合わないだろうと思われそうですがそれは大きな間違いです。
キャラメルとは簡単にいうと焦がした砂糖のようなものです。
砂糖ならカレーに入れても甘くなるだけ、なら焦がした砂糖ならどうなるでしょう。
実はより味に深みが出ます。
老舗洋食屋さんなんかは何日も何時間もカレーを火にかけて作っていきます。
そのなかでもちろん少し焦げてしまったりすることもあるでしょう。
ですがそれは失敗ではありません。その焦げこそが味に深みを出すポイントなのです。
家庭で何時間もかけてカレーを作るの不可能に近いですが、そんな老舗洋食屋さんの味を簡単に再現できるのがキャラメルでした。
仕上げに一個入れるだけでオッケーです。その後は味見をしながら数を増やしていきましょう。
まだまだあるカレーの隠し味
今回紹介しきれないほど、カレーの隠し味はまだまだたくさんあります。
・赤ワイン
・めんつゆ
・ポン酢
・ココア
・コーヒー
・生姜
・バナナ
・ジャム
・カルピス
・梅干し
・ピクルス
・ピーナッツバター
・甘酒
・焼肉のタレ
・シナモン
・チーズ
などなど。
カレーに加える時はほんの少しずつにして、味見をしながら入れていくのが
失敗しにくいポイントです。
まとめ
ぶっちゃけこれだけあるとなんでも合うんじゃないかと思ってきます(笑)
どれが合うかと手探りでいろんなものを加えて、カレーを作ってみるのもありかもしれませんね。
いつものカレーにちょい足し隠し味、あなたはこの中から今日はなにを加えますか。